新聞配達の女。其の三
〜久しぶりの女体〜

「いいんです、分かりますよ」私がそう言った直後、彼女は手を握り返して来た。
そして、私の上に覆い被さって泣き崩れたのである。

「ウアアア〜ン、私だって淋しいんです。朝は新聞配達をして昼間はスーパーで
 一生懸命に働いていますけど、子供二人を抱えて、もう限界なんです。
 何の楽しみも無い人生なんて・・・もう、いやっ」
彼女が泣くままに私はじっと手を握っていた。そして、泣き声が消えると同時に、
中山輝子は、私と炬燵の中で抱き合っていたのである。

「こういう日が来るのを、ずっと期待していました。アア〜、男の人と、
 こ、こんな事するの本当に久し振りなんです」
浅黒い顔を涙で濡らした中山輝子は、私の体にしなやかな四肢をからみ付かせてきた。

「私の様なこんな爺さんでもいいんですか?」
年甲斐もなく緊張して、私は片手で中山輝子の股間をまさぐろうとした。
だが彼女はGパンを穿いていた。
「脱がせて・・・それから今日は輝子と呼んで下さい」

私は強く輝子を抱きしめた。
「あうん・・・」
たよりない吐息を漏らし、柔らかな体が私の胸に収まった。
ふんわりとした体が、芯の抜けた人形のように、ぐったりとしなだれかかってくる。

私は激しく唇を奪った。
「んぐ!んむむ・・・」
健康そうに日焼けした顔が苦しそうに歪む。それも舌を差し込むと、恍惚と目を細める。
私は脱力した体を抱き上げて私の寝室に運んだ。

母親に総てを委ねた赤ん坊のように、ぐったりと全身の力を抜いて横たわる輝子だった。
軽く瞼をとじ、もうどうにでもして下さいと言った様子である。
私は年甲斐もなく荒々しい興奮に囚われ、剥ぎ取るような乱暴さで、輝子の着衣を
脱がせていった。

輝子は瞼を閉じたまま、腰を浮かせたり、身をよこにしたりして、私が着衣を脱がすのを
手伝ってくれた。輝子は、またたくまに一糸纏わぬ全裸姿となり、
私の眼の前に長々と裸身を横たえていた。

毎朝の新聞配達で鍛えられている裸身は44歳の年齢が嘘に思えるほど張り詰め、
引き締まっていた。
身長は160センチはありそうで、両脚はカモシカのように伸び、そして引き締まっている。
やや脂肪が付き始めているものの、腹部は少しも弛んではいない。

おわん型の白い乳房は、仰向けに成ってその形を崩さず、若々しい弾力を保っている。
妻を亡くしてから、頭の中で思い描くだけだった裸身が、今こうして眼の前に、ゆったりと
横たわっている。

私は身震いした。童貞少年の様な高揚感と、緊張感の中で私も服を脱いだ。
薄目を開けて見ていた輝子が、桜色の唇を甘い吐息に震わせた。
「まあ、杉田さんの・・・もうこんなになって、懐かしい感じがするわ、これ・・・」
彼女は逸物を握った手を、締めたり緩めたりして感触を味わうようにしていた。
その時には私の手も、すでに輝子の肉の蕾に触れていた。

「柔らかいんだな、輝子のオマンコ!」
「そ、そうですか・・・あああ、いいわぁ」
その卑猥な四文字言葉を耳にすると、輝子は腰をくねらせるようにした。

下腹部の辺りに逸物を押し付け、力一杯に抱き締める。
「あぁん・・・優しくして」
胸板で双乳が潰れ、互いの体全面がぴったりと密着した。
「ああ、輝子・・・」
私は小さく喘ぎ、再び唇を重ねていった。

今度は輝子が応えるかのように、私の唇を重ね、
そして互いに舌を差し入れて唾液を啜り合う。
ピチャピチャという秘めやかな音が狭い部屋に充満する。

私が腰を小刻みに揺すって膨張した逸物を擦り付けると、輝子も腰を左右にくねらせて、
柔らかな下腹部で私を刺激してくる。呼応していた唇は、すでに私が一方的に蹂躙する
様に成り、輝子の口元を唾液で汚した。

「あう、あう・・・あああ・・・」
荒々しく上下の唇を吸われ、唾液を流し込まれ、輝子は放心しているようだ。
私に口を犯されている現実に、昂ぶっている様子だった。潤んだ瞳を細め、
恍惚として虚空を見上げている。もう口元はテカテカ光るほど、私の垂らした唾液で
汚されていた。口紅が口の周りに広がり、鼻から下が薄桃色に染まっていた。

私は一方的に輝子を陵辱しているような錯覚にとらわれ、
股間の温度をさらに上昇させていった。
まだ硬度が残る若々しい乳房を両手で甚振り、たわんだ裾野を谷間を作るように
寄せて、ギュッと揉み絞る。
「アアアンッ!」
充血した乳首がプクンとせり出した。乳暈はとても小さく、濃い赤味を帯びている。

詰まった脂肪を搾り出すような手つきで裾野から揉み上げると、赤味掛かった乳首が
はじけ出し、薄桃色をした先端部が覗く。

そこを指先で刺激すると、輝子はもどかしげに身をよじり、
「あ、いや・・・いやよ、そこ、やめてッ」甘ったれた声を漏らす。
「輝子、ここが気持ちがイイのかい?」
「あ、あ、違うわ、そんな・・・あんっ!」

薄桃色の先端部を、触れるか触れない程度の指先で、コチョコチョとくすぐる。
小さな突起はずいぶん敏感らしく、輝子の裸身がみるみる桜色に染まっていく。

私は乳房に顔を埋め、シコシコと蕾を舌で嬲りそして口で吸った。
輝子は切なげに身をくねらせ、太腿を動かして私の逸物を刺激してくる。
というより、逸物の感触を太腿で味わい、興奮を煽るスパイスにしていたようだった。

恥ずかしそうに閉じ合わさっていた両膝も今はだらしなく割れ、白い肌の奥に隠されていた
朱色の肉割れを覗かせていた。私は乳首を口に含んだまま、下腹部に手を差し込んだ。

「ああ・・・」
良質のビロードの様な媚肉の感触が、指先に伝わった。指が没入する膣口を見つけ、
第二関節の辺りまで人差し指を潜り込ませた。
「んっく・・・」
声に成らない声を出し、裸身を一瞬強ばらせ、膣肉がギュッと指にしゃぶりついてきた。
私は思わず、溜め息をついてしまった。
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