生きることへの歓び。其の三
〜ヌルヌルは快感の絞り汁〜

「綺麗だよ、想像していたよりずっと綺麗だ!」
彼のその一言で、羞恥は直ぐに歓びに変わりました。
聡に裸を見られることはもちろん恥ずかしかったけれど、
それより嬉しさの方が大きかったのは、やはり女心と言うものでしょう。
そして、裸に剥かれると快感はグングンと燃え上がり、高まりました。

私を丸裸にすると彼も衣服を脱ぎました。聡の肉体はまるで彫刻のようでした。
海で鍛えた肉体はほどよい筋肉に包まれて、私の燃える性感に更なる油を注いだのです。

「あっ、むうううううっ!」
素っ裸になって、私達はキスより激しい愛撫を始めました。彼に乳首を吸われ、
私は鋭利な快美に貫かれたのです。乳首がこれほど敏感な性感帯だったなんて
この時初めて知りました。しかし、衝撃を受けるにはまだまだ早すぎたようです。

「あはーっ、い、いやっ、そ、そ、そんなトコっ・・・」
乳首を啄ばみながら、彼がワレメに指を差し入れてきたのです。当然、自分以外の
指を許したことの無い場所でした。またしても羞恥がどっとこみ上げて来ました。

「バカだな、美智子は、・・・ここんトコが気持ちいいんじゃないか」
と、彼はニュルニュルとワレメを掻き回しました。確かに最初は恥ずかしさの余り、
パニックに陥ってしまったけれど、そのうちだんだんおかしな気分になってきました。

「ああっ、はああーっ、な、何だかフワフワしてきたわ。地に身体が着いてないみたい」
「そうだろう?ヌルヌルしたものが、一杯出てきたぜ。いい調子だ・・・」

ヌルヌルしたものの正体が、快感の絞り汁であることに私は始めて気付きました。
やがて、私は指の動きに合わせて腰を振る真似さえしていたのです。

「握ってごらん。これが美智子の身体の中に入るんだよ」
恍惚と成った私の手を、彼が股間に導きました。
その凶暴なまでに強靭な手応えに、私は叫び声を上げずには居られませんでした。
それはまるで鋼鉄みたいな硬い肉の棒でした。 

「すごいだろう?男は興奮すると硬くなるんだ。だからアソコに入れる事が出来るんだ」
「こんな硬くて太いものがアノの中に?だ、大丈夫かしら」
「もちろんさ。女のアソコは伸縮性があるからね。さ、さあ試してみよう」

ついにくるべき時が来ました。それも私の大好きな人に、処女を上げる瞬間が・・・
私の中に歓びと恐れが渦巻いていました。

「リラックスするんだ、美智子、そんなにガチガチになってちゃ、遣りにくいよ」
「ご、ごめんなさい。でも私、何だか怖くて・・・」

「初体験の時は凄く痛いものだ」と、ススんでる友人から聞かされていたせいでしょうか。
いくらリラックスしょうとしても、私の身体は強張るばかりでした。しかし、
「怖がらないで、これで僕らは本物の恋人同士になれるんだから・・・」

彼は私の太腿を抱き上げ、エレクトしきった肉棒を湿ったワレメに宛がってきました。
そして、恐れおののく私の性器の中に突進してきたのです。
「うっ、うああああーっ!」
と、同時に、ものすごい激痛が下腹部を抉り抜きました。
その衝撃たるや十八年間、生きてきて初めて味わった強烈な痛苦でした。
その激痛は、それまでの快感を一遍に吹き飛ばしてしまった程の威力を持って、
私に襲いかかってきたのです。

「いやあああーっ、痛いーっお、お願いっ、も、もうやめてぇっ。もっと優しくしてぇ」
本当に殺されるかと思いました。鋼鉄のように硬く、烈火のごとく熱い肉の棒が、
硬く閉じた肉襞を押し分けるようにして入ってきたのです。メリメリと肉襞を引き裂いて
進入してくる痛みに、私はさめざめと泣きながら哀願していました。

「我慢してくれ、痛いのは最初だけだよ。僕のためにこらえてくれよっ」
彼は、そんな私の哀願など聞いてくれるどころか、ピストンは益々激しさを増すばかりです。
正直言って、私はこの時聡を本当に恨めしく思ったものでした。

ワレメを絶えず攻撃する焼け爛れるような痛みのおかげで、気が遠のく思いでした。
もうダメ、失神してしまうかもしれない・・・けれど、痛みが極限まで達したそのときです。

「うっ、ううっ、はあああーっ、あ、あふーん」
突如として苦痛の裏側から、ひょっこりと快感めいたものが顔を覗かせたのです。
まったく突然の変化でした。痛みに打ちのめされていた私にとって、
それはまさに天の恵みにも等しいものでした。
おまけに、其の快感は素晴らしく新鮮だったのす。

「ああっ、ホ、ホント!すごく気持ちよくなってきたわ、聡さんっ」
それまでタワシでお腹の中を掻き回されているようだった感じが、嘘のように消えていました。
子宮の近くの辺りを突かれる歓びに、私は忽ち魅了されてしまいました。

お腹の中が、ねっとりとした愉悦で一杯になりました。膣の中が硬い肉の棒で最大限に
詰まった、その充実感が叫びたいくらいの快感を私にもたらしたのです。

「おおおおーっ、きつい、気持ちいいよ、美智子。ボク、ボク、もう、もうだめだー」
快感のイロハがやっと分かりかけた其の時、彼が私をギュッと抱き締めました。
その直後です、下腹部の奥深くに温かい飛沫がドッと注がれたのは・・・

彼の体液を浴びて、私は言葉に成らない満足感を覚えていました。
これで私達は完全な恋人同士に成れた。そう思うと気が狂いそうなほどの歓喜が、
身体中に満ち溢れてきたのです。
聡に対する私の想いがさらに強まったのは、言うまでもありません。
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