行商先で出会った女。其の九
(三重県で出会った女。2)

「あっ、御免して頂戴」
慌てて裾を下ろそうとする未亡人の手をぐっと引き付けて膝頭で押さえ、
腰を浮かしてズボンをずり下げ、直立したチンポを握るや否やオマンコへ宛がって
そのままぐっと押しました。一突き、門前でグゥッと止まりましたが、
二突き目に少し下方へ向けて突くと、ズルッと亀頭が嵌りました。
諦めたのでしょう、未亡人は袖で顔を覆うた侭黙り込んで了いました。

しめた!意外な大漁!
躍りアガル様な歓びを感じた私は、五六遍の抜き差しで膣底を衝くと自ら気分を昂めて
直ぐ射精しました。無論これは、未亡人に諦めを持たすことと、不意の障害で目的が
果たせなくなる事を恐れ、改めてゆっくりやり直すつもりなのでした。

羞恥で拒むのを無理に唇を合わせ、じっと見詰めると未亡人は深い吐息を洩らして、
淋しく微笑んで見せました。
「さあ、部屋を替えて・・・布団を敷いて」
こうなると持ち前の図々しさが出て来て、おっかぶせて未亡人を促しました。

直ぐクルクルと丸裸になると、未亡人の帯に手を掛け、嫌がるのを遂に素裸にして、
そっと抱える様に布団の上に仰臥させました。
未亡人はクッ、クッと喉の奥で、嗚咽とも喜悦ともつかない忍び声を洩らし続けていましたが、
それが決して嫌悪や憎しみを表わすもので無い事だけは直感出来ました。

股の間へ割り込むと、頸から肢まで舐める様に眺めました。
なよなよした物腰から予想したより、未亡人の身体は引き締まって肥えていました。
透ける様な白い肌がポウッと桜色になっているのです。皮膚の触感は実にしなやかで、
然も適度の潤いを帯びた、いわゆる餅肌と云う奴なんです。

乳房はむっくり上を向いて、まるで処女のそれの様です。漆黒の陰毛がフサフサと密生して、
土手の高い陰部が精力的な感じです。陰門を指でこじ開けると、
濡れ光ったバラ色の秘肉が息づいている様に覗けて見えました。

もう激しい昂奮で震える指を二本押し込むと、襞皺の深い複雑な秘肉が
ねっとり絡み付くのを上下左右にグリグリくじり、
こね回し引き抜いてネバネバとヌルム指頭を潤わせ、
或はきつく或はゆるく、サネの裏側から表へと撫で下ろし擦り上げるのでした。
未亡人の瞼が赤く上気し、眸が潤んでくると、覆い被さって乳首に吸い付きました。

根気よく二十分余りも続けたと思うと、堪えかねたか、搾り出す様な呻きを上げた未亡人が、
「ああ、もう堪らないわ、気が狂いそうよ。よくご存知のくせに、いつまで・・・
 あぁ・・・、腰の辺りが溶けそうですわ。
 ねぇ、私を一時の慰み者になさるんじゃないでしょうね。
 ああっ。あぁぁぁぁ、私もうどうなってもいいわ、早く、早く」
入れて、と急き立て、眉間を寄せると、激しく尻を持ち上げ、揺り廻すのでした。

頃合はよしと、亀頭でぐりぐり陰門を擦り廻しておいて、ぐっと腰を落とすと、
いささかの渋滞も覚えず、ヌルヌルズルズルと適度の摩擦感を伴って、
付根までぐっすり這入りました。たぎる様な膣内の熱さで、
一挙に頂点まで押し上げられた性感に、十遍と抜き差ししないうち、
「奥さん、僕はもう出そうだ、いきますよ。あっ、イク、イク、イク」
「あっ、私も。あっ、あぁぁぁ、いくわ、いくわ・・・」

歓喜の声も高々と、息の詰まる程掻き抱いて、同時にどっとばかり
おびただしい精液を流して、伸ばした肢を重ね合ったのでした。
そのまま寝床で、語り合っては交わり、交わってはまどろみ、
二人が眼を醒ました時は、永い春の日もとっぷり暮れていました。

当然の様に、其の夜泊り込んだ私は、夢と現の区別がつかなくなる迄、
総身の精力を振り絞って、何回となく重なり合ったのです。

思いがけなくも絶えて久しい肉体の歓びを味わった未亡人・・・
園田華子は狂った様な激しさで、飽く事を知らない様でした。
実に、一度堰を切った三十女の欲情は、手綱を放した奔馬に似たものです。

誰に遠慮のない未亡人の気楽さ、旧く黒光りのした大きな邸宅で私はそれから
四日の間留まり、夜となく昼となく、爛れる様な情痴の深淵に沈没したのでした。
年頃に成った富子には自活の途を講じてやり、十日後再び華子を訪れた私は、
家屋敷の一切を百七十万の現金に替え、着物や宝石類は今後の為にと全て
荷造りして横浜へ送り、華子を伴って帰浜しました。華子の望むままに、
福富町に高級喫茶店を創め、私は又この通り気儘な行商の旅を続けている訳です。

ええ?実家にいる妻子のことですか?
先日義父から懇篤な詫び状に添えて、協議離婚の承諾書が送られて来ました。
矢張り例の男との腐れ縁が断ち切れないらしいです。

人生とは、案外変化に富んだ面白いものですねえ。
遠い将来は予断の限りではありませんが、少なくとも現在、
華子と私の間は、心も身体も、一分の隙もなくオマンコの相性も抜群で
巧く行って居ります。

ええ?私達の和合の秘訣ってですか?ネタを割ると、このイボイボの付いた
数種の特殊サック、アメリカ製の強壮剤、それにこの通り蒐集した写真、春本類です。
どうぞ必要な時は何時でも、色々御指導も致しましょう。
長々御退屈さまでした。
END
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