夫婦交換の約束事。其の二
〜催促の声〜

最初の夜が過ぎ、ゆっくり朝寝坊した昼過ぎ、
町を散歩しようと四人は準備をした。

「由美子さん、着替えの用意お願いします」
居間から中村さんの声がした。
「はーいあなた、チョツト待ってください」
夫の私への返事ではない。
中村さんの事をあなたと呼んでいるのである。
また中村さんの催促の声がした。
「由美子さん、まだぁ」
「はーい、今、行きますから」
由美子は私をチラッと流し目で見ながら、楽しげな声で返事をし、
下着を携えて居間で待つ中村さんの元へ行った。

隣室の扉は開放されていて、由美子の様子が窺える。
中村さんが、
「キスをしよう」
「はい」
まるで新婚生活の時を、思い出させるような初々しさで、
目許をポッと染め、由美子がコクリと頷くと、
「おいで、由美子さん」
「は〜い、あなた」
惚れた男に示す女の甘えた声で返事をし、自分から中村さんの
首に腕を回し、柔らかな唇を押しつけていった。

キスが終ると、子供に着替えをさせるように中村さんの前に跪き、
ズボンのジッパーを下ろした。怒張したペニスが、
息苦しそうにパンッを押し上げている。由美子がもどかしそうに、
中村さんのパンツを引き下げるとピクンとペニスがそそり立った。

「また大きくしていらっしゃるのね。あなた」
由美子は舌で、チョロチョロと亀頭の割れ目をなぞる。
先走りの透明な露を、美味しそうに舐め取ってから、
スッポリ口に含んだ。そしてゆっくり上気した顔を上下させながら、
片足ずつ新しいパンツを穿かせていた。

いくら遊びだからと割り切っても度が過ぎる。
この事を応接間で外出着に着替えている広子さんに話すと、
「妬いているの?由美子さんは今日もあの人のものですわ。
 交換したんですもの。今は私があなたの妻よ。
 ふふふっ、あなたのは此処にあるわ。見ます?触ってもいいのよ」
「みたいです。私のも触って欲しい」
「いいわよ」

笑顔で頷いた広子さんは、ブラウスを脱ぎ畳んでソファに置き、
ミニのジッパーを下ろされた。
むっちりしたヒップと肉付きのいい太腿を覆ったスカートが足下に落ちた。
熟した艶のある身体は中年の色香があった。

ブラジャーを外すとブルンと真っ白な乳房が零れ出た。
乳首がツンと上を向き張りがある。パンストとパンティも抜いて
広子さんは全裸になってくださった。

「いつ見ても綺麗な身体ですね」
私はプルンとした乳房を、左手で揉みながら、右手を柔らかな腹部を滑らせ、
デルタ地帯に密生している陰毛を指先に絡めると、
広子さんは見やすいように身をよじり腿を開かれる。
開いた太腿の奥から、オマンコ独特の甘酸っぱいような香りが漂ってきた。

楽しい夫婦交換も、いよいよ最後の夜を迎えた。
だが二日間連続して夜二回、朝一回の性交は中年男の限度を越えていた。

中村さんが、今夜の晩餐会は全裸でのキャンドルパーティーで
楽しみましょうと提案なされた。

やり疲れの身体にひと踏ん張りさせるには変化が一番、
相互観賞(ぱーとなーを交換しているので俗に言う同室プレイ)をしていれば、
自然に回復して催してくるはずだからと言われ、
一夜でも無駄にすることなく楽しもうと言う事に成った。
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