夫婦交換の約束事。其の一
〜真鶴の別荘〜

夫婦交換を体験した私達夫婦の性生活は百点満点と言って良いほど充実したものに
成っている。夫婦交換を実行した其の日の夜から、私達の閨房には新鮮な驚きがあった。

私の知らなかった妻の由美子の性感帯を開発していただいたり、
お相手して頂いた奥様から、宅の主人はこうしてあげると感じるのよ、と言って施される
性愛のテクニックは今まで味わう事の無かったセックスの良さを夫婦して知ることが出来た。

こんな私達夫婦に、交換仲間の中村さんご夫婦からお誘いがあった。
中村さんが勤務している会社の社長の別荘で三泊四日間夫婦を組み替えて
過ごしませんか。との提案である。

今までの夫婦交換は一夜だけの交換を楽しむだけの物で有ったが、
朝起きた時から夜寝るまでの日常生活の総てを交換してしまう本当の意味の
夫婦交換の提案であった。

当日JR真鶴駅で、中村さんと奥さんの広子さんと落ち合った。
由美子の中村さんを見る目に、身体を許しあった男女だけが持つ媚が有った。

駅前のスーパーで四日間の食料とアルコールを仕入れ、タクシーで別荘に乗り付けた。
部屋の空気を入れ替え、掃除を分担し、準備が整ったところで改めて再会の挨拶をし、
「それでは」とお互い照れながら、
妻の座る場所を交替させ、いよいよ新趣向の夫婦交換をスタートさせた。

最初の夜、応接まで私は奥さんの広子さんの背から手を回し、胸の膨らみを楽しんでいた。
広子さんは身体を預けるようにし、私の太腿を撫でる。

「由美子さんと主人、始めたらしいわ」
此方の応接間にも、由美子の喘ぎ声が聞こえてきた。

乳房を手の中で絞るようにつかむと、柔らかさが全体に伝わってくる。
「もっと強く揉んで・・・」
広子さんの身体に火が点くと、後は燃え盛るだけだった。

「オマンコもさわって」
私は広子さんの腰を抱え上げるようにし、恥毛を指ですくい、
舌で割れ目をなぞるようにして、左右に押し広げて肉層を露にした。
「ああっ、いいっ・・・オマンコがいいっ」

広子さんの媚肉は、まだ溢れたぎると言うほどではないが、
舐める私の唇はヌルヌルとした蜜で濡れた。汗ばみ始めた広子さんの全身から、
甘酸っぱい香りが立ち昇りはじめ、恥毛を掬っている手の親指で女芯の肉芽を
剥き出してこすった。たちまち女芯は赤く充血してヒクヒクと尖がり、
柔肌も妖しく色づき、ジクジクと蜜を溢れさせ始めた。

「あうっ・・・気持ちが、とっても気持ちがいいの・・・」
喘ぎ声に合わせる様に、ヌチッ、ヌチッとオマンコも泣き声を出し始めた。

私はペニスを宛がい、深く一気に、一突きで打ち込んだ。
そしてゆっのりと乗馬でも楽しむかの様に、リズミカルに律動を繰り返した。
打ち込むたびに雪解け道を歩くような水音が、部屋の中に響いた。

隣室から由美子の声が、絶唱に近くなって聞こえてくる。
中村さんが追い込みに入られたらしい。抜き差しする音が早くなった。
「いいですか。いいんですね。僕もいきそうなんです」
「ああっ、いい・・・由美子も、由美子もいきそう、あっあっ・・・もうっ」

自分の妻があげる感嘆の声に広子さんを競り合わせるように腰を打ち続けた。
「んんっ・・・いっいっ、いきます」
「ああっ・・・だめっ、いっちゃう・・・」
お互いの声に刺激されてあげる声は激しさを増し、互いによがり声を競い合っている。

私にも絶頂が近づいた。広子さんの大陰唇がペニスを抱き込む様に纏わり付き、
膣の肉壁のザラザラがペニスに刺激を与え、子宮が赤ちゃんの吸乳器のように
亀頭を吸い込み、中へ中へと引き戻すように締め付けてくる。思わず私は、
「いきそうだ。先っぽまできた。出します」
「いって、いって。思い切り中に出して」
私の背中の芯に快美感が走った。

「イクッー、ウッ、でる、でるぞぅー」
「広子も、広子もイク、イクッー」快感に歪んだ広子さんの、
上気した美しい顔が、ガクガクと上下する。口の端からよだれがツーッと垂れた。

二人の妻が、肉の甘美に翻弄されたかのように泣き、うめき、そして官能に
押し流されながら狂ったように叫ぶさまは、凄まじいとしか言いようがない。
その喧嘩は羞恥のない動物の咆哮に似ていた。

私の身体の下で、ガックリと首を折り、全身から力が抜けていく
広子さんの股間から、まだ私と?がったままの膣から、白濁が溢れているのを見て、
思わずにっこり笑みを浮かべながら、ティッシュをあてがった。

終った後、弘子さんを誘って風呂に入った。
バスタブの中で、お互いの身体を弄りながら弘子さんは尋ねた。
「終った後、お家でも由美子さんとお風呂にお入りになるの?」
「どうして、家でのことを聞くの?」
「だって、三泊四日も夫婦として一緒に過ごすんだもの。
 一晩だけだったら、ただ遣るだけで済むけど、
 今回は生活を共にするんだもの。好みや癖を知っておきたいわ」
「広子さんらしくないなあ。まるで普通の主婦みたい。もっとドライかと思っていた」
「あら、私普通の女よ」

そんな会話の合間にも、私は湯の中で手を動かし続けた。
弘子さんは次第に平静で居られなく成ったのか声が途切れるように成った。
息遣いの荒くなった広子さんは、急に魚が跳ねるように腰を捻り、
浴槽の外に両腕をぐったり投げ出した。乳房を大きく波打たせ、
軽いエクスタシーに襲われたらしい。
「続きはベッドでお願い」広子さんはねだるように囁いた。

私は湯船からあがり、素肌に浴衣を羽織り部屋のベッドで待った。
ほどなく広子さんがあがってきた。
広子さんはベッドの脇でそっと浴衣を脱ぎ、素っ裸でベッドに滑り込むと
もの狂おしく私に覆い被さってきた。
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