由美子と人妻綾子さん。其の一
〜結婚を前提に〜

我妻由美子は環境の為か、五十路を過ぎた今になっても一際人妻が醸しだす
色香と品があり、人に自慢出来る女房である。夫婦交換でお相手下さったご夫婦に、
自信を持って由美子を預ける事が出来たし、由美子の良さに魅入られたご主人からは、
必ず再度の申し入れがあり、夫婦交換だけでなく、今では3Pまでに発展させ、
性を遊ぶ望外な歓喜を堪能している。

だが、この性を遊ぶ世界を楽しむまでの道のりは長かった。処女妻であった由美子は、
夫婦交換という言葉さえ知らず、説得する私の言葉で、初めて他人の夫に抱かれる事を
自分の夫が勧めていると知り驚愕した。

猛反対するだけでなく、私への信頼も緩み、
セックスの快楽を他人に求める異常で非社会的な行為に、
「なぜなの、私のどこに不満があるの」
「私に魅力を感じなくなったのね」
「よその奥様を抱きたいから、その代償に由美子を提供しょうとしているんだわ」
「いやらしい。人の奥さんをだくことを想像して興奮しているなんて」

自分の生涯を託そうとしている夫の口から他人の夫に抱かれる事の要望だけに、
泣きじゃくりながら雑言を浴びせ反発した。
そんな由美子が私の説得に負けて、夫婦交換の世界を体験して行く過程は、
此れまでに数回に渉り書かせて貰って来たが、今回は由美子との出会いと、
処女喪失の時の思い出を綴って見たい。

私と由美子との出会いは、M市の駅前再開発事業が水面下で検討された昭和48年で
あった。当時では最大規模のプロジェクトで、その企画室渉外担当に勤務し、
商工会議所に出入りするのが私の日課であった。

ある日、商工会議所の上席の方から自宅へ食事に招待された。
仕事上何か期待が持てる話があるものと、約束の時間にお伺いした。

上席のS氏宅は、武蔵野の面影を残す閑静な住宅街の中にあった。
旧家らしく昔ながらの建物は周囲の住宅を圧倒している。
門から玄関までは玉砂利が敷かれ、玄関の脇には那智の黒石をうがった手水鉢に
筧の水が注いでいた。

奥様は裏千家師範である。
広い庭には樹齢の古い木が老いた家臣のように何本も母屋を守っている。
何か場違いな所を訪問した感じがして気後れしたが、一家を挙げて歓待された。

料理や茶菓子は母親と一緒にお嬢さんが運んで来た。
S氏はお嬢さんを私に紹介した。
「娘の由美子です」
この時、初めて仕事の件でなく、S氏の家族、特にお嬢さんを私に紹介する為に
用意された会食と知った。

この日を境に結婚を前提とした交際が始まった。由美子は上智大四年生の学生で、
私より六歳年下。英語が苦手な私には上智の英文科と聞くだけで語学の天才に思えた。
今迄全く無縁だった上流社会との付き合いに、私暇さえあればS氏宅へ訪問し、
由美子と会った。二人の仲は急速に発展し、私が泊まる事も公認されるまでに成った。

「ネエー、キスして」
逢えばすぐ接吻を交わす。一番楽しい時である。
私はその言葉を待っていたかのように由美子の唇をとらえた。
由美子は身体ごとにじり寄り、両腕を私の首に廻し唇を擦り付けてきた。

キスをするたひせに、お互いの気取りや見得が一つずつなくなり、玉ねぎの皮を剥くように
相手の芯がわかりあっている気持の安らぎがあった。
目を閉じて唇をあずけている顔にゾクゾクする程の色香をかんじた。

スーと通った鼻筋、耳に絡まる様に綺麗なウエーブの掛かった艶やかな黒髪、
淡いワンピースの胸元からブラジャーに包まれた胸の膨らみが悩ましく見える。

私の下半身に、ふいに猛々しい信じられない力が加わった。
由美子を押さえ込むようにして乱暴に腕を掴み引き寄せて押し倒していた。
何時もの私と違う雰囲気に、貞操の危険をかんじたのか、首に廻していた手を解き
逃げようとしたが、素早くワンピースの背中のファスナーを引き下げた。

「キャッ」
裾がパッと捲れ上がって真白なパンティが覗いた。足の先でこじあげる様にワンピースを
押し上げ、強引に抜き取る。
由美子は下着姿に成ったのを知って、顔に恥じらいの色をうかばせ、
「いやっ」
と大きく叫び、くるっとおおきく寝返りを打ち、下着を取られまいとして蹲った。
私はそんな由美子をあしらうように、手をのばさせて、ブラジャーの紐を肩から
引き外した。白くて美しい張りを現わした豊かな乳房を掴んだ。

「やめて」
由美子は乳房を掴ませながら、とらえられた白魚の様に暴れはねる。
私は後から腰の辺りに抱き付いて、パンストとパンティを掴み、
無理矢理引きずり下ろし足元までずり下げた。

其れ迄、自由に下半身をねじり、脚をバタバタさせて逃れようとしていた由美子の
動きは止まった。由美子の美しい肉体を覆うべき物は一糸だに残されていない。

それらは床のあちこちに散乱していた。理性を失った私には、
散らかった下着を見て後に引けない気持がさらに昂ぶった。

ワンピースの上から想像していた由美子の裸体は、私の期待をはるかに
上回る見事な肉付きと曲線だった。乳首はツンと尖って乳房は若々しく盛り上がり、
流れる曲線は細かくくびれた腰へ続いている。

由美子は必死になって太腿を閉じ、少しでも隠そうと、片脚をくの字に折っているが、
隠し切れない黒い茂みが艶やかにもつれあっている。
乳首を指の間に挟んで揉みしだき、もう一方を口に含んで吸いたてた。

「あ・・・、う、うんっ」
芽吹いたばかりの様な可愛い乳首が愛撫に答えるように突起して硬さを増して来た。
喘ぐような由美子の吐息。乳房は半球の様にムチッと張って、しゃぶっても、
しゃぶりつきないものを感じさせる。身体全体が羞恥に燃える姿は、
私に犯されるのを待って居るかの様にも見える。
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