私の性遍歴・姪の幸子。其の一
〜姪の幸子〜1

私の二歳年上の姉千恵子は東京で大学を卒業し教員となり、
同僚教師と結婚して二人の娘と一人の男の子を産んだ。
今二人の姪は、長女美紀は45歳で結婚して東京で暮らして居ります。
一人切りの男の子は商社マンとなってカナダで暮らしております。
次女の幸子41歳は10歳の時本家の養女となり、今は婿さんを貰い
本家を守っています。

私道夫は今年66歳に成りました。子供も3人出来ましたが、皆田舎暮らしを嫌って
家を出て独立して居ります。家族が揃うのは盆と正月位で普段は妻と二人で
畑仕事等をしてのんびり暮らして居ります。

私の両親、本家の叔父、叔母も今は皆他界して、私の住む村は、
高崎市に編入され村から町へと変わって居りました。

本家の当主と成った姪の幸子は婿養子と成った浩二君と或いは一人で、ちょくちょく
我が家に遊びに来ます。そして柿、みかん、野菜などを届けて呉れるのです。
「幸子、おまえは幾つになったんだ」と無遠慮に聞くと。
「もうすぐ、41になるんよ」と言う。私は改めて幸子を眺めた。
色白で美人の幸子は母親の千恵子に良く似た女で、遠い昔私の腕に抱かれて、
眠っていた頃が思い出され、今更に歳月の流れを感じました。

去年の春、桜の咲く頃、親戚の娘が結婚する事に成り、
親族一同式場のホテルに集まった。
久し振りに逢う者も居り、大きな円卓を囲み、賑やかに時間を待っていた。
私が中座し元に戻ると、其処に幸子が座っている。
私が、「オイオイ、其処はシルバーシートだぞ」
と言いますと、「ハイ、ハイ」と立ち上がったが、既に満席、私は座るなり、
「ヨシ、特別に此処へ座れ」と私の膝を叩いた。
幸子は照れる事もなく母親や亭主の目の前で、私の膝に腰掛けた。

盛装した和服の襟首にほのかな色気を感じた。
老人と思って気を許してか、日頃の馴染みあった気安さか。
屈託の無い笑顔で皆の会話に加わっていた。

私はテーブルの陰で幸子の下腹に手を回し、
ギュツと締めながら一度抱いてみたいとの想いが募ってきた。

幸子は10歳の時親姉弟と引き離されて、叔父の家に養女に来たのだが、
当時叔父も叔母も60代に成っていて、色々寂しい思いもしたようだ。
よく私の家に来ては我が家の子供達と日の暮れるまで遊んで居た。

幸子は高校を卒業し、小さな会社に就職したが、三ヶ月目に如何しても馴染めず、
辞めたい、と言い出して、会社に掛け合ってくれと養母と相談に来た。

偶々其の会社の社長が私と釣りの仲間だったので、ヨッシヤと引き受けて、
幸子と共に社長に会い、事情を話して了承を取り付けて遣った。
初めての経験で世事に疎い姪にとっては頼もしい叔父さんになった。

その後も幸子の結婚、養父母の葬式、母親の入院と事有るごとに、
相談役を勤めた。

幸子はこの頼もしい叔父さんに親愛の情を感じているなと、私は感じていた。
私も素直な良い女だと思い、
密かに一度抱いてみたいなと思った事が何度かありました。

結婚式から五ヶ月後の九月、
私達の住む町に新しいショッピングセンターが開店しました。
私は物珍しさも手伝って、何を買うでもなく見物がてら、出掛けて見ました。
百円コーナーを覗いて居りますと、後ろから、
「おじちゃん」と声がする。振り返ると、幸子のにこやかな笑顔があった。
『おぉ、おまえも来てたのか』
「うん、どんな所かなと思って」
『一人か』
「今日は、一人だよ。おじちゃん、なにを買う積りなん」

取り留めの無い遣り取りをしながら、私は俄かに幸子を抱きたい気持ちに成り
股間の辺りがムズムズしてきた。外で二人だけに成れるチャンスは滅多に無い、
この期を逃がしては後が無いと思った。

『幸子、お前に折り入って、頼みたい事が有るんだけど、聞いてくれるか』
「何事かい、私に出来る事なら」
『うん、お前でないとだめなんだよ、今忙しいのか』
「イヤ、べつに」
『そうか、それなら話し聞いて呉れるか、立ち話もなんだから・・・
 此処には喫茶店はないのかな?』
「向こうの端にマクドナルドが有るよ」
ダメで元々、思い切って幸子を口説いてやろうと、私はスタスタと歩き出した。

カウンターでコーヒーとポテトフライを買って奥のテーブルに座った。
テーブルを挟んで向き合うと幸子の目を見ながら、
「あのな、おじちゃんも、もう直ぐ70に成る、お前を子供の頃から
 ズーっと見てきて、可愛い姪子だなーと思って接してきた。
 お前も何でも俺に相談事を持ち込んできて、親子みたいに接して
 呉れたな」
遠い昔を思い出してしんみりと語り始めたが、幸子は未だ
口説かれて居るとは気がつかない。

「ほんとに、おじちゃんには可愛がられ、世話に成って来たね」
『それでな、頼みと言うのは、よく聞いてくれよ。一回でいいから、
 お前と寝てみたい。前から想い続けて居たんだけれど、
 言い出す勇気がなかったんだ。七十の声を聞くようになって、
 急に先が見えて来た様に思えてな。もう今しかないと思ってるんだ。
 如何だろうおじちゃんの頼み聞いてくれるか。一回だけで良いんだ。
 一緒に風呂に入って、俺の手枕で寝てくれるだけで良いんだ。
 お前の様な若い美人と寝たらムクムクしてくるかも知れないが、
 その時は、その時だ。俺の永年の夢を適えて呉れないか。
 ラストチャンスなんだ、ナァ叔父さん孝行だと思って、頼むよ』

私は幸子が余計な事を考えないように、一気にまくし立てた。
神妙な顔をしていた幸子が途中からニヤニヤに変わってきた。
私の真っ向からの切込みを軽くかわされたか。
それとも受入れて呉れての微笑みか?私は後者だと思い。
『お前の都合の良い時でいいから、連絡して呉れ』
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